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泡になりそこねた人魚(*ミュラロイ/人魚パロ)

※ ロイエンタールが人魚です。
   えろです。




王子を想って泡になれたら、それだけで幸せなのに。
出来もしない夢見がちな考えが頭の隅々を犯す程、ロイエンタールは疲弊しきっていた。

「やめろ!ミュラー!やめッ、あっああ!?」
「まだ抵抗する元気があるのですね。流石人魚だ。美しいだけでなく、畜生の血が混じっている」
 白い清潔なシーツの上、行われている行為は禁忌その物だった。
組み敷かれたロイエンタールは、ダークブラウンの髪を乱れさせ必死に足掻いていた。この場合、足掻くという言葉が果たして適切なのか……。彼は二本の脚の変わりに、光沢がある尾ひれを持つ人魚であった。腰からは光の反射で色味の変わる虹色の鱗が生えており、なだらかなカーブを描いて透けるような琥珀色のひれがついている。
「あなたの中は私を求めていますよ」
「ちがうっ!ちがうぅ……」
 人間で言う尻の辺りから、鱗の間を割って常人よりも太い性器が出入りしている。
 人魚は人間の男と違い、男女どちらも快楽を感じると滑りのある体液を分泌させる。意図する所ではないが、ロイエンタールの身体はミュラーを素直に受け入れていた。
「ほら、前もこんなに垂れ流して」
 結合部の丁度裏、正面の切れ目からは白い液体が絶え間なく溢れている。そこに指を這わせると鱗は指を受け入れ、女性器のような赤みを外気に曝け出した。
 ミュラーの指はひだに隠されていたしこりを執拗に触る。角度を変え、側面から刺激されれば、ロイエンタールは甲高い声を抑える事ができなかった。
「嘘だ、うそだっ、こんな……」
 快楽に震えながら懸命にもがく姿はミュラーの加虐心を十分に刺激した。指は体液を潤滑油に余計にロイエンタールを苦しめ、腰の動きは常にロイエンタールの良い所を擦りあげた。
 腰を支えていた方の手が、ロイエンタールの性器を広げよりダイレクトに性感帯を責め立てていく。徐々に堅くなった部分を摘んでやれば、「ひっ!?」と音階の外れた声と共にロイエンタールの身体は跳ねた。しかし、それでもまだベッドの隅まで逃げようとシーツを掻いている。
 聡明で矜持の高い人魚は気付いていないのだろう。自分の態度が男を煽り、余計に屈辱を味合わされていることを……。
「あっ、う、もぅ、やっ!いやだ……!!」
 前と後ろを同時に責められ、ロイエンタールは限界に追い立てられていく。逃げようと腰をうねらせれば余計に中の物を締めつけてしまう。中の形を意識すればするほど、甘い快感ははっきりとしてロイエンタールを限界に向かわせた。
 逃げ場所など、最初からこのシーツの上には用意されていなかった。
「や゛ッ、あ゛ッ、あぁああッ!!!」
 高ぶりが弾けた。電気が走った様に身体が仰け反る。身体の筋肉が硬直し、前からは粘り気の少ない精液が痙攣に合わせて溢れだした。ロイエンタールが余韻の息を吐こうとすれば、後ろからその間もなく突き上げられる。
「!?まッ!まって、あぁあッ!うごくな!いっ、やだあッ!」
「はっ……自分だけ気持ちよくなって、それではいおしまいとは、虫がいいのでは……?」
「ひッ!とま、とまってくれ、まっ!ふ、あぁあ」
 それは喘ぎより叫び声に近かった。絶頂を迎えたばかりの身体は強過ぎる快楽を拒む。逃れようと身体は這うように前に縋るが、腰を押さえ付けられ、快楽をやり過ごすことすら許されない。
「たすけてッ、みった、まいや!みったまいやぁああ」
 その名前が出た瞬間、ミュラーの穏やかな顔が曇った。彫刻のように美しい背に強く歯が立てられる。
「いッ!?」
「……他の男の名前を出すとは、あなたは不躾な人だ」
 深く穿たれた。同時に敏感になっている前の性器を擦られれば、ロイエンタールの早過ぎる絶頂が掻き立てられる。
「くっ……!」
「あ゛ッ――あぁああッ!!!」
 ロイエンタールの身体は弓なりに反り、ミュラーは最奥に欲望を弾けさせた。人魚独特の膣内のうねりが、絞り出すようにミュラーの物を締めつける。奥へ、奥へ。ミュラーもそれに答えるように、腰を進め白濁した愛を植え付けた。

 呼吸だけが部屋に響いていた。

 虚ろな色違いの瞳にミュラーは優しく口づける。それを退ける力もないロイエンタールは、行為の名残なのか、静かに頬を濡らしていた。
「そんなに外に出たいのですか?」
「…………当たり前だ」
 擦れた声は色を失っていた。ミュラーは逡巡するように顎に手を置いたと思うと「分かりました」と、忌々しい程穏やかに話し始めた。
「ロイエンタールさん、今まで申し訳ない事をしました。あなたがそれほど外の世界を望んでいたとは。私自身、あなたを直接連れだす事はできませんが……」
 白々しい演説だ。ロイエンタールがそう思い瞳を覆おうとしていると、ミュラーは立ち上がり部屋にある唯一の扉を開け放った。ロイエンタールは色味の異なる目を見張った。この部屋に連れて来られてから、人の出入り以外に全く開く事のなかった扉が開いたのだ。念願の夢が呆気なく叶った戸惑いからロイエンタールはミュラーを一瞥した。
「さあ、逃げ出して構わないんですよ」
 ミュラーの表情は相変わらず穏やかで、何かを隠し持っている含みのある笑みだった。
 罠なのだ。ミュラーが簡単にロイエンタールを逃がす筈はない。分かっている、分かっているがしかし、それを危惧するより、外に出られるかもしれないという可能性がロイエンタールを突き動かした。
 最早、疲弊しきった頭は短絡的にしか動かなかったのだ。
「ふっ、うぅ、みった、まいやあ……みったー、まいやあ」
 テノールの声は喘ぎ潰れ、囁き程度の音にしかならなかった。絨毯に尾ひれが擦れ、這った後には痛々しい鱗の軌跡が残る。腕の力だけでなんとか前に進む。疲弊した身体は思うようには進まないが、少しずつ……だが、確実に出口に近付いていった。
 ロイエンタールは白昼夢を見ていた。愛しの人、ミッターマイヤーとのささやかだが幸せな日々の夢だ。
最初に会ったのは小屋の近く海辺だった。その小屋に住んでいたミッターマイヤーが、嵐で打ち上げられたロイエンタールを助けてくれたのが始まりだった。ミッターマイヤーは熱心に介抱を繰り返し、ロイエンタールを泳げるようにまでしてくれた。
 その後、一時は海に帰ったロイエンタールだったが、再び陸地に顔を出すまでにそう時間はかからなかった。二人の友誼は密やかに続き、次第に関係は禁忌にまで踏み込んでいく。しかし、このままいつまでも続くと思っていた幸せはこの男によって簡単に引き裂かれた。
 ナイトハルト・ミュラー。都市部にある娼館の主人だった。海での逢引を見ていたミュラーは、ロイエンタールは無理やり連れ去ったのだ。麻袋に入れられ、長い時間運ばれたがロイエンタールはここが何処なのか知らない。そしてミュラーはロイエンタールの身体を無理やり開き、開発し、定期的に客を取らせ莫大な富を得ている。

 力が入る度に後ろからは注ぎ込まれた液体が漏れる。絨毯に擦れる性器のせいで、身体ははしたなく強張り呼吸を荒くさせた。こんな汚らしい身体になっても、未だ彼の元に帰りたかった。
 豪奢な木彫りの縁が鮮明に見える。やっと開いた扉をくぐれるのだ。これから海までどの位の距離があるのか、ロイエンタールには分からなかった。しかし、ミッターマイヤーに会いたい。例え変わり果てた姿になったとしても、ただ帰りたい一心で痛む身体は前に進んだ。また少し、彼に近付ける。身体は前に進んだ筈だった。
「……あなたの熱意には感動しましたよ」
 身体が浮く。陸地ではままならぬ身体が抱えられた。疲れ切った身体はさしたる抵抗も出来ず、為すがまま運ばれていく。
「しかし、残念ですが私はあなたを手放さない」
 ロイエンタールにはこの男の言葉が理解出来なかった。シャツ越しに力の限り爪を立てる。
「話が……ちがう」
「あなたは、自分を犯している男の話を真に受けたのですか?」
 ロイエンタールが要した時間のほんの何分の一もかからなかった。ベッドに再び落とされた身体は最早起き上がる事さえ出来なかった。
「この、下種が……」
「なんとでも仰ってください。あなた目当てのお客があと何百人いることか……」
 穏やかな微笑みを浮かべたミュラーの顔が固まった。もう、声の出ないロイエンタールの口はあの名前を呼んでいたのだ。静かに、涙を流し、人魚は運命の王子との再会を乞うている。
「…………」
 ベッドサイトに腰かけ、既に意識を手放したロイエンタールの髪を撫でた。
 常に、慈しんでいる。慈しんでいる筈だ。あの、蜂蜜色の男より、誰よりも。彼を愛している。彼が愛していると、ただ一心に自分を求めてくれれば、全て上手く行く筈なのに。
 人魚姫を愛し、愛される王子になれない事はミュラー自身が一番強く痛感していた。しかし、簡単に諦められる衝動ではないのだ。ロイエンタールの姿を見た時、今まで感じたことのない情動を感じた。ダークブラウンの髪を撫でたい。美しい金銀妖瞳に見つめられ、彼と海の底に居ることが出来たらと。
 彼が欲しくて堪らなかった。
 そしてあの時から、この人魚の為ならどんな禁忌をも犯すと誓ったのだ。
「……渡すものか」
 静かだが、力強い独白だった。
 ミュラーはロイエンタールの頬に口付けた。
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最近は銀河英雄伝説に心奪われ中。幻水が再熱してます!その他雑食に生きてます

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