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まきもどし(ミュラロイ前提のミタロイ R18)

えろいです。
もしロイエンタールが死ななかったルート後、ミュラーに監禁されてます。
ロイエンタール幼児退行
ミッターマイヤーがヴァイオレンス(ロイエンタールに対して)




「みゅら、みゅらー……」
それはか細い声だった。
広いシーツの上、皺のないシーツを被ったロイエンタールは一枚の紙に恍惚と想い寄せていた。カーテンの引かれた薄暗い部屋、秘め事のよう行われていたのは愛らしいキスの祝福だった。ちゅっちゅっとリップ音をたてキスされた紙には、お世辞にも上手いとは言えない砂色の髪をした青年が描かれている。微笑む青年の絵にくすぐったそうに微笑んだロイエンタールは、何度も呼びかけては嬉しそうに啄むようなキスを落とした。
しかしあまりに夢中になっていたのか、ロイエンタールには扉に向かってくる足音に気づくことはなかった。
「ほう、まだ覚えていたのか」
「っ!!!」
ロイエンタールの肩が震えた。浅い息を乱れさせ後ろを振り向けば、そこにはこの部屋の「支配者」が扉に凭れ掛かっている。煩い程の鼓動がロイエンタールの身体を縛り付けている間、部屋の主であるミッターマイヤーはその二つなに恥じない堂々とした歩みでベッドの前に立った。
「やっ!ごめんなさ、ごめんなさい……」
顔を青くさせ、ロイエンタールは紙を守るように抱きしめた。その様子を静かに見つめていたミッターマイヤーには、俯いたロイエンタールの身体は微かに震えていたことに気づき眉を潜めた。
「捨てないで……」
必死の懇願だった。紙が歪むのも気にせず、抱きしめるロイエンタールにミッターマイヤーは冷え切った眼差しを向けた。
「卿という奴はどこまで愚かなのだ」
「いや、おねがい、やだ……」
「監禁され辱めを受けたのにも関わらず、まだそいつを切望するか」
躊躇いのない動きだった。乾いた音が部屋に響き、痛いほどの静寂を残した。硬直したロイエンタールの唇からは血が滲み、頬は痛みと熱を持ち始めた。色違いの瞳には薄く涙が溢れんばかりに溜まっていく。
「それなら卿の宝物に見ていてもらえ」
紙を取り上げサイドテーブルに投げつけると、ロイエンタールが心配そうに手を伸ばすがそれを叩き落とす。嗚咽を漏らすロイエンタールを無視してベッドに無理やり押し倒した。
現役の時よりも白く、しなやかな肢体が抑え込まれる。金銀妖瞳は怯えたように震えたが、それすらもミッターマイヤーにとっては苛立ちの種にしかならなかった。

シャツが手順を無視し強引に開かれ、弾けたボタンがロイエンタールの恐怖を煽る。首筋から身体にかけて無数の痛々しい痕が残されており、この行為が頻繁に行われている事を示していた。

噛り付くように胸の飾りを吸えば、今まで固まっていた身体が大きく跳ねる。ロイエンタールの口は物言いたげに動いたが、浅く悩ましい吐息しか漏れてこなかった。空いてる方の胸を指で扱えば、すぐに色づきぴんと張る。形がはっきりしたそこをくりくりと執拗になじれば、薄く開いた口からは甘い制止の声が上がった。
「今日は随分感じやすいな。愛しのミュラーに見てもらえるのはそんなに嬉しいか?」
そう言われればロイエンタールの表情は恥辱で歪み、赤く色づいた。嵐の瞳はそれを目ざとく確認して色づく耳に歯を立て、ロイエンタールが息を詰めた。
「おねがい、それしまって……」
震える声のロイエンタールが堪えきれないように零すが、ミッターマイヤーはそれを一蹴した。
「なぜ?卿の想い人だろう?見てもらえよ、きっと楽しい生活を思い出すだろう」
引きつる唇に噛みついたミッターマイヤーは一か月前、正気を保っていたロイエンタールとの最後の時を思い出した。


ミッターマイヤーがロイエンタールを見つけた時、彼は叛旗を翻した時と大差ない姿でそこにいた。以前より、白くなった肌、少し伸びた髪が会えなかった年月を実感させたが、ミッターマイヤーはそれ以上に再会の喜びに突き動かされた。
「ロイエンタール!!」
「……ミッターマイヤー?」
幾分か柔らかくなった語調に違和感は感じたものの、ミッターマイヤーはロイエンタールを強く抱きしめた。目覚めてるロイエンタールに会うのはぎこちなく握手をしたあの時以来だ。
「大丈夫だったか?すまない……見つけるのが遅くなった……また生きて卿に会えるとは……」
涙で視界が歪んだ。自分も年を取った……ミッターマイヤーは親友の身体を確かめるように背中を摩る。しかし、親友から回された手には再会の喜びは伝わってこなかった。
「ミュラーは?」
ミュラー。ミッターマイヤーは息が詰まるのを感じた。
「あの男は今拘束して……」
「なぜ?ミュラーはなにかしたのか?」
なにを言っている、そう反論したかったが声が出なかった。嫌な汗が噴き出すのを感じながら、ミッターマイヤーは「あの男はお前を……」と歯切れの悪い言葉を絞り出した。ロイエンタールは残念そうにため息をつくと甘い声で話始めた。
「次に帰ってきたら食事をする約束をしたんだ。最近、忙しいようで話もろくに出来なくてな。卿には悪いが、またゆっくり酒でも……」
「おい!!!なにを言っている……?」
会話が成立していない。前までは何も言わずとも親友の考えが分かっていた筈なのに……顔をのぞき込むように見れば、ロイエンタールも不思議そうな顔をしてミッターマイヤーを見ていた。
ロイエンタールは叛乱後、死の淵を彷徨ったもののなんとか一命を取り留めた。しかし、大量の出血を伴っていたことから色味の違う宝石は帳を下したまま、そのまま意識を取り戻すことはなかった。だがある日、郊外の施設で目覚めるのを待っていたロイエンタールが姿を消した。本人が目覚めて逃げ出したのか、それとも誰かがロイエンタールを連れ出しのか……それすらも分からないまま時間だけが無情に過ぎていった。反逆に際に死を公表されていたロイエンタールだったからこそ、公に捜査することができなかったのも犯人の痕跡を薄れさせた要因でもある。

事件が起きてから四年が経ち、ふとしたことから犯人が浮上することになった。それが獅子の泉の七元帥の一人、鉄壁の異名を持つ温厚な青年だった。まさか内部に……そして上層の人間が犯人だったとは思わず、周囲は動揺せざるをえなかった。そして疑惑は確信に変わり、ミュラーは内密に拘禁。ロイエンタールはなんの不穏さも持ち合わせない家の地下室にいた。

ミッターマイヤーは全ての違和感をもみ消すようにロイエンタールの耳に唇を寄せた。四年間の空白を今すぐ取り戻したかったのだ。
「やめろ、ミッターマイヤー……!」
嫌がり身を捩る親友をミッターマイヤーは掻き抱いた。しかし、それでもまだ執拗に抵抗するロイエンタールがミッターマイヤーを突き飛ばした。よろめきテーブルに身体をぶつけたミッターマイヤーは、次の瞬間、反射的に相手に掴みかかっていた。
「なぜだ!?あの男に抱かれていたからか!」
もつれ込むようにベッドに倒れた二人は互いの優勢を競う。しかし、現役の軍人と四年も監禁されていた男とでは、力の差は明らかだった。白いシャツが引き裂かれ、筋肉の落ちた滑らか上体が露わになる。ミッターマイヤーはまるで身体に火が付いたような心地になった。生唾を飲み、衝動のままにロイエンタールに覆いかぶさる。
「嫌だっ!ミュラー、たすけ……」
ミュラー。その言葉を聞いた瞬間、ミッターマイヤーの中で何かが弾けた。
「お前は!!!どこまで愚かな男なんだ!!!!」
気が付けば殴りつけていた。顔を腫らし、涙を流すロイエンタールの言葉は聞こえなかった。ただ、柔らかい皮膚に歯を立て、肉の楔を打込み、怒りのままに犯しつくした。
「はっ、はっ……ロ、イエンタール……?」
行為がひとしきり終わり、正気に戻った頃にはしゃくりを上げ、拙い口調で謝り続けるロイエンタールがそこにいた。


「ひぁあっ!だめ、だめえっ!」
怒張したモノを押し込めば、言葉と裏腹にロイエンタールの身体は悦びに震えた。
「なにが駄目なものか。卿のここは男のモノを咥える為にあるのだろう」
監禁された際、ロイエンタールが何をされていたか、全てを詳細には知らないが性的な調教が行われていたことは明らかだった。ロイエンタール自身はその時の記憶はあやふやになっているようだが、身体は今でも暴かれ、辱められることを望んでいる。
激しく腰を叩き付ければ、面白いように嬌声が上がった。泣きじゃくり幼子に退行した親友の身体は、その実情に合わずやらしく乱れる。シーツを掴み快楽に耐えるロイエンタールの意地らしさは愛らしいがそれ以上に気に障る。そんなにおれには触りたくないのか?そう考えれば考えるほど、この矜持の高い男を物にしたのは自分じゃない事実に苛立ちを覚えた。
弱い部分を突き上げれば、次第に音階が外れる声が心地よかった。胸を吸えば中が求めるように絡みつく。
「あっ やああ、なかがあぁ……!」
「もういくのか……?」
ミュラーの調教の結果、ロイエンタールは抱けば射精より先に中で絶頂を迎えるようになっていた。ミッターマイヤーも初めは驚いたものの、今ではこちらの方が長く楽しめると渋々ながら納得している。
耳の中をぐちゃぐちゃと舌で掻き回すと、甘えるような声が上がり腰が擦り付けられる。
「あ、あああぁっ!」
強すぎる快楽が腰から背筋に甘い毒となり駆け巡る。それから逃れる為にロイエンタールは身を縮めようとするが、ミッターマイヤーそれを許さず肩口をシーツに押し付けた。
「はっ、まだ終わると思うなよ」
「んああっ!おねがっまってえええ」
今まで頑なにミッターマイヤーに触れなかった手が縋るように抱き付く。切りそろえられた爪が背中に痛みを残すほど強い力で求められ、ミッターマイヤーは眉を顰めながらも口元を上げた。
「こうやって絶え間なく責められていたんだろう?」
「あぁあっ みゅらっ、あ、んん」
ミュラーの名前を聞けば咎めるように耳を強く噛む。皮膚が裂け血が出ると、猟奇的にそれを舐めとる。本当の狼のような荒々しい態度にロイエンタールは委縮し震えた。
「あいつの名を出すな」
「ひっ、ごめんなさい、おこらないで……」
本人は無意識なのだろうが、媚びるように縋りつく足や、必死に謝る姿にミッターマイヤーの神経を逆なでする。理不尽な怒りをなのは分かっているが、今のロイエンタールの為すこと全てが鼻についた。
「おれの名前を呼んで媚びてみろ」
「あっ!んんん……」
動きを止め、亀頭をぐりぐりと嬲ればロイエンタールの甘い声も愛液も絶え間なく溢れた。愛液が溢れる程、滑りが良くなりロイエンタールの身体は快楽に苛まれる。腰に回った足はいやらしく我慢できない様子だが、それでも頑なにミッターマイヤーの呼ぶことはなかった。
急かすように首筋に舌を這わせれば、堪えるような声に反比例し、中は熱くミッターマイヤーのモノを締め付ける。
「ほら、早くしろ。もっと激しくして欲しいんだろう」
小刻みに腰を揺らし、前を扱われれば焦れたように腰をくねらせた。
「みったあ、まいや……」
「ん?なんだ?」
親友を褒めるように唇を寄せれば不意に顔を背けられる。
「……も、や……はなして」
震えた手が肩口を押し、拒絶を口にした。虚勢だ、そうは思ったが、親友からの拒絶はミッターマイヤーを酷く動揺させた。
「……ほう、卿の淫らな身体はおれを必要としてないのだな?」
腰を強く打ち付ければ甲高い声が上がる。そのまま何度も打ち付ければ、はしたなく開いた口からは飲みきれなかった唾液と嬌声が漏れる。これだけ悦を求めているくせに、なんと意固地な事だ。ミッターマイヤーはその痴態を鼻で笑いながらも、内心穏やかではなかった。
「これでも卿はおれを拒絶するのか」
濁った金銀妖瞳がミッターマイヤーを一瞥すると、首が縦に振られた。決定的な拒絶にミッターマイヤーはあの日のような憤りに突き動かされた。怯えるロイエンタールを殴りつけ、暴れる足を抱え行為を再開する。より深く穿てば泣き声に艶が帯びる。
「あっ あああっ たすけ、みゅらあぁ!」
「お前が誰の物か分からせてやろう……」
そうだ、また調教しなおせばいい。ミュラーがしたように、時間をかけて愛せばロイエンタールだって元に戻るはずだ。この件に関しては例え皇妃であってもミッターマイヤーに意見出来る者はいなかった。時間は悠久にある。
獣のように腰を振り、最奥に混濁した愛を注ぎ込む。荒い息のまま、強引にテーブルサイドの紙を手繰り寄せるとロイエンタールの眼前に突き付けてやる。
「安心しろ、ロイエンタール。こいつの名前を忘れるように愛してやる」
歪な音がして紙がバラバラと落ちていく。四散した紙がロイエンタールの上に振る様はまるで一枚の絵画のようだった。
そう。まだ、全ては始まったばかりなのだ。
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最近は銀河英雄伝説に心奪われ中。幻水が再熱してます!その他雑食に生きてます

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